避難所における子どもへの対応

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2026年1月31日、白鳥コミュニティセンターにて、防災と子どもの居場所づくりをテーマとした講話会が開催されました。当日は、鳴門教育大学名誉教授の阪根先生を講師に迎え、教育学部の学生も参加。地域の小学生から大人まで、幅広い世代が集う学びの場となりました。

会場では、子どもたちが大学生と一緒に、災害時の避難所でも使用できる玩具を使って遊びを体験。一方で大人は、阪根先生から「避難所における子どもへの対応」と「玩具備蓄の重要性」について、実例を交えた話を聞きました。世代ごとに異なる関わり方を通じて、防災を自分ごととして考える時間となりました。

避難所では、生活環境の急変により、子どもが強い不安や緊張を抱えやすくなります。泣き声や落ち着きのなさは、周囲の避難者のストレス要因になることもありますが、同時に子ども自身の心のサインでもあります日常に近い「遊び」を取り戻すことは、子どもに。安心感を与え、心身の回復を支える重要な要素とされています。しかし、避難所では屋外での遊びが難しく、室内で安全に遊べる環境づくりが大きな課題となります。

そのため、災害備蓄用の玩具にはいくつかの条件が求められます。軽量で角がなく怪我につながりにくい安全性、音が出にくい静音性、洗濯や消毒が可能な衛生管理のしやすさ。加えて、狭い空間や壁面などを活用できること、幼児から小学生まで長く遊べる持続性、電源を必要としない簡便性、収納しやすく長期保管に耐える備蓄性、比較的低コストで導入できる経済性、そして平時にも活用できるフェーズフリーの視点が重要とされます。

講話では、産学共同研究の中で推奨されている具体的な玩具も紹介されました。柔らかい素材で作られ、踏んでも痛くなく、洗濯機で丸洗いできるブロック玩具「ポリエム」は、安全性と衛生面に優れています。また、壁面に設置できるパーツを含むレールブロックは、廊下や通路といった空間を遊び場として活用でき、居住スペースから遊びの場を分けることで騒音トラブルの軽減にもつながります。

さらに、玩具を収納するケース自体も、断水時の給水用バケツや物資運搬容器として転用できるなど、実務的なメリットがあることが紹介されました。西日本豪雨の被災地や各地の防災訓練での導入実績からは、保護者の安心感が高まり、子どもが集中して遊べる環境づくりに効果があったとの報告もあります。

今回の講話会は、防災を「備えるもの」から「日常とつながるもの」として捉え直す機会となりました。子どもたちの笑顔と大人の学びが同時に生まれたこの取り組みは、地域全体で支え合う避難所づくりへの大切な一歩と言えそうです。白鳥コミュニティ協議会では、今後もこうした学びの場を通じて、安心して暮らせる地域づくりを進めていきます。

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