今時「たぬきに化かされた」と言っても誰も信じる人もいないが、1960年頃までは「化かされた」という人に会って話を聞くことができ、信憑性もあった。その後、それらの話がしばらく語り継がれたが1980年頃になると、人のうわさの様に立ち消えとなってしまった。
たぬきが化かしたかどうかは別として、語られているような事象があったということは否定できない。中にはオオカミ少年的なものや、話のネタであったり、誇張されたり、伝承中に違うものになったりしたものはあるかもしれないが、多くの話には信憑性がある。
根拠として
① 具体的に化かされたという人の氏名・住所や発生場所・日時が明確になっていること。
② その人物が日頃から、実直な人が多い。
③ 何よりも多くの場合、化かされた状態の人を発見した人がいて、その場で事情を聴いていること。また、話の内容にぶれがないこと。
④ 話を聞いた第三者が、現在の週刊誌の記者みたいに確認に出向いたり、出会ったときに本人に確認しているから、内容が伝承されていると思われること。
⑤ 1950年以前には全国各地に多数同じような体験者や・目撃者がいること。
⑥ 「野火たき」のように同時に何人もが体験しているものもある。
(あくびは人に伝染するが、この事象は集団催眠ではないと思われる。)
一方、昔は滅多に語られることはなかったが、今はほとんどの人が「いるかもしれない」と思っているものとして「UFO」がある。これらは写真に撮られたり、目撃者もだんだん増えている。ついには、2020年アメリカ政府も公認するに至っている。
「きつね憑き」といわれるものもあるが、これはある日を境に人が変わって狂人になるというもので、お祓いをしたり、除霊をしたら治ったというものもあると言うが、これは今でいう「精神障害」に該当するのではないかと思う。
「金縛り」については最近「瞬間眠り病夢」であることが科学的に証明されたが、
狸が化かしたという事象については誰も科学的根拠をもって否定できていない。
東照寺(田の口薬師)の話
東照寺は、その開基より厄除けの寺として作られたが、弘法大師製作の薬師如来像の安置により、日本三大薬師としてあがめられてきた。今は県下においても「與田寺」「郷照寺」に次いで厄除けの寺として有名である。1300年にもわたり、何故こんなにも多くの参拝客が後を絶たないのだろうか?今は否定されているが、昭和中頃まで「日和佐の薬王寺」の住職もよくここに来ていたという話は地元の人が多数目撃しているので事実と思われる。誰かそこまでの霊験を体験した人は多くいるのだろうか?住職になった人の多くは修行中に、なにがしかの「霊験」を体験するという。しかし、伝説になっている例は、「生駒正親」の話が有名だが、それ以外はあまり聞いたことがない(あまりにも多く、ありきたりの話なので現在までも伝承されていないだけかもしれないが)。
あなたは、なぜお薬師さんへ???
以下は「E」さんの話である
Eさんは白鳥出身のサラリーマンで、転勤で東京へ単身赴任していた2000年頃の話である。
転勤先は会社の一部があるビルに引っ越して間もないころの話で、部屋は3つの部署があり、25名ほどいたが、間もなく2名の課長が半年の間に相次いで病没した。2人とも50代、これだけなら単なる偶然と言えるが、更に数か月後この部署にいた人が転勤で出身地に戻ったが、仕事中に「心筋梗塞」で亡くなった。こうなると会社内もいろいろと噂が立ち始めたので、某神社の宮司にお願いして「お祓い」をしてもらったそうだが、その後もこの部屋に来るはずであった人も仕事中に「くも膜下出血」で倒れそのまま息を引き取った。さらに、この部屋のもう一人が「肺がん」で亡くなり、「次は誰?」という話題で持ち切り状態となった。この会社はそれまでの40年間に現役で病没した人は2名だけで地域もバラバラであった。そこでEさんは毎月帰郷のおり通っていた「東照寺」の住職にその話をしたところ、「厄除けのお札」7枚と、「香炉の灰」と「おみえ」を授けて厄除け方法を教示した。Eさんがその通りにしたところ、それ以降、そのビルが取り壊しになるまでの10数年間、ただの一人も殉職する人が出ることはなかった。あえて言えば、一人だけ転勤してきた人が「癌」にかかっていることが判明したが、初期であったため生還したそうな。
あなたは、これを「よた話」とるか。「単に確率の低い偶然」とみるか。「霊験」ととらえるか。
そもそも、なんで神社へ参拝したり、お寺参りをするのでしょうか?考えてみましょう!